江刺金札米

今年度の江刺金札米を決めるのに随分と時間がかかった、
江刺は米どころ、さすが美味しいお米と言われたく何度も試食を重ねようやく今月の後半に決まった。米を手にとって見ても農協で食味を調べても最高なのだがどうも俺の舌が納得できなかった。原体ファームの菊池さんが精米を少し変えて持ってきてくれた、精米でここまで変るのか、と米の深さを知らされた。
今年の米は原体ファームの「ひとめぼれ」に決定。

今年度の江刺金札米を決めるのに随分と時間がかかった、
江刺は米どころ、さすが美味しいお米と言われたく何度も試食を重ねようやく今月の後半に決まった。米を手にとって見ても農協で食味を調べても最高なのだがどうも俺の舌が納得できなかった。原体ファームの菊池さんが精米を少し変えて持ってきてくれた、精米でここまで変るのか、と米の深さを知らされた。
今年の米は原体ファームの「ひとめぼれ」に決定。

前々から一関市川崎の幻の里芋と言われる「ツルクビ」と北上川で今、収穫量が激減している「モズク蟹」の情報を得た時からこれは是非見たい、食べたい、この俺の舌に乗せてみたい、と思う気持ちが高くなり日程を調整し川崎に行って来た。今日は朝からドシャブリの雨で大丈夫かな?と心配になり振興局の佐藤さんに電話をしたら船も用意して待っていますとの事、ヨシ、では出発進行、奥州市から車で30分一関の川崎市所に立ち寄り、農業活性センター長、小野寺保明さんと副所長の佐藤賢治さんにそれぞれツルクビとモズク蟹の説明を受けカニ漁「モズク蟹」を見に北上川に行った、千葉庄平さんが雨の中、舟を操り川に仕掛けた網を上げている、今日の収穫は?いつもより獲れたと言っていた。そのカニを持って、奥さんが料理する、農家レストラン、ぬくもり、で、かにばっと定食、頂いた。「モズクカニと小麦粉を水で練ったすいとん」美味しいおにぎりが付いている。カニの独特の風味と自家製野菜そしてツルクビが入っている。ツルクビのこの美味しさはなんと表現したらいいのかモチモチ感がありねっとりしていて柔らかくさすが幻の里芋だ。

江刺産丹波黒豆を生産している野村博久さんから電話がありそろそろ落花生が食べ頃ですと聞いて、早速広瀬の野村さん宅に行って来た。原木のナメコ、蒟蒻芋、慈姑、葡萄、林檎、里芋、ミニトマト、何でもござれと言わんばかりのよう畑には様々な野菜がある、まるで「畑付野菜のスーパーだ」これもあれも欲しい物ばかり、だが今日は落花生と決めてきたので、落花生畑に一直線、乾燥したピーナツは食べるが茹でて食べる事は殆んど無かったのでとても興味がある。畑から落花生を抜くと豆が一杯付いて来て子供のように喜んで見とれてしまった。野村さんから1時間ほど蒸してから食べると丁度いいと言われたのでとても楽しみだ。秋のツマミは茹でた落花生で決まり。

今日は北上「きくすい」で使用している、十文字米の生産者の菅野幸蔵さんの所へ「きくすい」千葉料理長と一緒に今年度の米の出来具合を見に行って来た。先日の雨で稲に露があり刈り取りが出来ないと言っていた。良い土作りにケイカルを入れ、それと豚糞を入れ更なる美味しい米作りに挑戦している菅野さん、今年の米の出来はどうですか?選別機の下に行く米が無い位、今年はいい米が出来ていると喜んでいた。すかさず昨年は奥さんに梨を頂きましたといったら笑っていた。菅野さんの田んぼに行き稲を見させて頂いた。
見事に実った素晴らしい稲ですね。是非、私個人に売ってくれませんかとお願いをして来た。帰りに豊水梨とジョナーゴールドを二篭ゲットなんか催促したようですみません。今年も北上のきくすいはこの美味い十文字米で行きます。

岩手ふるさと農協販売課の菅原一弘さんからマコモ茸の収穫時期が来たとの連絡があり、衣川寺向でマコモ茸を試験的に耕作している柏山さんの田んぼに行って見た。今年は3人の方に5?位試験的に耕作をお願いし、この衣川地区に果たして適作かどうか美味しいマコモ茸出来るのか?菅原さんはマコモ茸栽培するに至って「長野市豊野」からカブを分けていただき2年前から試行錯誤しながらようやくここまでたどり着いたらしい。そのマコモ茸をその場で食べて見た。甘い、火を通すともっと甘くなりそうだ、今まで使用していたマコモ茸はこれを食べると使用できない位味に開きがある。菅原さん良くぞここまでしましたね。ホテルのマコモ茸はこれに決定だ。

ケーキ用に最適な苺があるとの情報があり北上の和賀町の有限会社「北一農」に行き常務の伊藤公夫さんにお話を伺って来た。ハウスの中はとても広く今朝苺を収穫したばかりだが広々したハウス内は緑色の苺の葉が綺麗で心地がいい。栽培は高設土耕栽培で苺の品種はサマールビー、ヤシの殻と軽石が入れてあった。3月~4月に掛けて定植し5月~2月頃まで収穫できると言っていた。ハウス内で夏苺を食べて見た。甘いケーキには非常に合う酸味と上品な味がする最高です。

江刺で丹波の黒豆を生産している人がいるとの情報があり江刺区広瀬の野村博久さんの畑に行って来た。大豆畑に行く途中に林檎に梨そして里芋やら、色んな野菜があった。最初は失敗ばかりでなかなか品質が良くそして大きな黒大豆には成らず、ようやく大きく、そして納得出来る黒大豆が出きるまでになったらしい、農家の人達の努力には本当に感服します。又、連作障害の事で、様々な害虫、カメムシ、油虫等がここは良いと思うと居ついてしまい、連作障害に合うと言っていた。3年事に圃場を代えるのもその為らしい。害虫も賢い奥さんが煮たその黒豆を食べさせて頂いた。大きくそして美味しい黒大豆、今年の黒豆は江刺産の丹波黒豆に決定。

年間使用できる原木椎茸を探して今日は一関市千厩に来た。千厩の下駒場で原木椎茸を年間生産している、佐藤繁さんにお会いし原木椎茸について色々お話を伺って来た。ナラかクヌギの木を使用、それらの原木は全て地元から調達、木は何年も使用するのかと思っていたが1年でその役目は終わるらしい。原木に菌を植え付けると菌が時間を経つにつれ木内部に広がり雑菌が入らないようにしている、もうここで原木は菌の支配下に置かれているみたいだ。その原木を熟成させて水に入れ刺激を与える事により菌が活性化され椎茸が出て収穫、収穫が終われば、静かに次の発生まで休養を与える、この繰り返しを50日サイクルで年間行っている。
1本の原木を8回まで使用が出来役目が終えた原木は片手で簡単に持ち上げる位軽くなっている。俺も役目が終わると軽くなるのか?お~・・・・・
そんな原木椎茸を我が厨房に持ち帰り早速食べて見た、肉の厚さそして椎茸の風味申し分なし、プラザグループの椎茸は佐藤さんの原木椎茸に決定。

今年の春、JAふるさと流通販売課の菅原一弘さんから衣川で栽培されている「マコモ茸」の情報を得ていた。先月の末に電話があり「マコモ茸」の生育を見てみますか?と言われ是非見させて下さいとお願いをした。何故なら我がホテルでは結構使用する食材の一つでもある、昨年までは地元産の「マコモ茸」は皆無であった。そこで「マコモ茸」を栽培している農家を見て来たが、まだ試験的な栽培で、本格的の栽培は来年かららしい。生産者には今年のマコモ茸を食べさせていただく約束をして来た。衣川に行った帰り道、道路脇に「鬼灯花」ホオズキ、真赤に彩り目を楽しませてくれた。誰が栽培しているのか?これいいな~この綺麗な鬼灯花に誘われて1枚写真を撮って来た。

二戸に来て、次に行ったのは駅前で雑穀料理専門店「雑穀茶屋つぶっこまんま」一度聞けば忘れないような店名である。代表の安藤直美さんに挨拶をして、先ず安部前総理も食べたと言う雑穀入り創作弁当を頂いた。綺麗に並んだ料理は聞いたことも無い料理名、古代米とヒエ入り「五穀おにぎり」タカキビが入った「へっちょこダンゴ」「そば冷麺」ヒエ入り「ヒエシュウフライ」ヒエ入り「レアチーズ」行者大蒜入り「餃子」自分の畑で取れた夏野菜の数々と大変素晴らしい弁当だ。日本各地からここの雑穀料理を食べに来るらしい、本当に有難いと言っていた。食の安心安全そして心のこもった料理がここにもあった。せっかく二戸に来たので安藤さんに二戸の郷土料理「青大豆の豆しとぎ」教えていただいた。安藤さんの作る創作弁当と豆しとぎの美味しさに感動して水沢に帰ってきた。本当に有難う御座いました。