地産地消

葡萄(大粒種)花巻市幸田

10月7日花巻市幸田に岩手で葡萄(大粒種)の先駆者、菅原榮一さんに会いに行って来た。時期的には少し遅すぎた感じがあったが、まだ少しは残っているとの事なのでお話だけでも聞いて見ようと思い忙しい中菅原さんに色々お話を伺って来た。自宅にお邪魔したのは3時頃なので簡単な挨拶をして葡萄のハウスを見せて頂いた。収穫の終えたハウスを通り過ぎ奥のハウスに大粒の赤い葡萄が連なっていた。ワオ、品種は安芸クイーンで今が丁度収穫時期だと言っていた。菅原さんにその場で食べさせて頂いた。う~ん、これは美味い、糖度が20度位と言っていたが、俺の舌はもっと糖度があるように感じた。こんな美味しい葡萄をどのようにして作っているのだろうと色んなお話を伺った、先ず何故葡萄なのかと聞いたら子供の頃に村の祭り等にしか葡萄を食べられなかった時代、祖父が庭で栽培していた葡萄を食べるのがとても楽しみだった。その頃から葡萄に興味を持ち始め何と若い頃はワインを本気になって造ろうとフランスまで行き各農家を回り色んなワインを飲んで来たそうだ。帰国してから間もなく安いワインがどんどん出て、これはでは採算が合わない思い断念した事等、親父が精魂込めた田を葡萄畑にしたときは随分怒られたと笑いながら話をしてくれた。粘土質の田を畑にする際は何年もかけ土壌改良をした、リン酸、石灰を大量に入れ天地返しをした事、毎年秋には有機肥料にと鶏糞と牛糞をいれた事、通気性の良い畑にする為それこそ大量の玉子の殻を入れたとも言っていた。甘くて美味しい葡萄を作るにはやはり葉が大事一粒の葡萄に一枚の葉が必要とも言っていた。病気の話からPTB紅菌(栄養細菌複合液)のお話等とても興味深いお話を聞いて来たがとてもこのページだけでは残念だが書ききれない程とても実りのある取材だった。