地産地消

釜炊きご飯

今から四十数年前ガスも電気釜もまだ普及して無い頃、台所の火は薪か籾殻だった、ご飯は釜炊きが当たり前で、あの狐色のおこげとお米の風味、沸騰したとき釜からこぼれる泡、台所の隙間から差し込んで来るレザー光線のような太陽の光と煙、これを書いていると、その頃の情景が浮かんで来る。思うと懐かしく、また愛しく思う。美味しい御飯は、いい米と水が絶対条件であるが、その頃の飯米は政府米に出せない規格外の米を食べていたのだろうと思うが、でも釜炊き御飯は旨かった。そんな美味しい御飯を求め、釜炊きにチャレンジ、今回南部鉄器の鉄釜で炊いてみた。
2.3回チャレンジし、ついにあの美味しい御飯が再現できた。昼12時と夕方6時頃一回ずつ、まず和食処「きくすい」で提供して見た。思っていた以上の反応がお客様からあった。
写真は「きくすい料理長」 相沢和広